Bulletin magazine 会報誌/理事長メッセージ





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Vol.70

理事長メッセージ

河合弘之 さくら共同法律事務所所長・弁護士

社外重役は有効か

 この十年来、適切なコーポレートガバナンス(会社統治)の観点から社外取締役・監査役の重要性が叫ば れている。
 会社法の改正や東京証券取引所の指導もそこを焦点のひとつとしている。
それは日本の会社の役員が従業員の中から長期的競争を経て選ばれるので会社本位、会社利益至上主 義となりがちであることへの反省から来ている。多くの会社不祥事や企業犯罪がそのような体質から発生 しているという分析も有力だ。
要するにコンプライアンス(法令遵守)のためには社外からの厳しい目が必要というわけだ。
また、社外重役が非常に多いアメリカの影響・圧力も影響している。私も数社の上場会社の社外監査役を務 めている。
 しかし、社外重役は日本で本当に有効に機能しているだろうか。私にはそうは思えない。
有効に機能しない理由は以下の通りだ。
 ① 会社に常駐していないと良い情報も悪い情報も余り入ってこない。
 ② 情報の少ない所に良い判断や意見は生まれない。
 ③ 情報を余り持たない社外役員の判断を社内重役や社員は本当には尊重しない
   (「お客様」の「御意見」として「承る」だけである)。
 ④ 社外役員も自らを「お客様」だと思っている。
 ⑤ 本気で会社の経営に時間とエネルギーをかけて取り組むには社外役員の報酬は低額に過ぎる。
 私は社外重役に過度の期待をすべきでないと思う。
 アメリカの会社の巨大不正事件続発や歴史のある会社の衰退を見ても社外重役制度はアメリカでも機能し ていないことは明らかだろう。
 それでは会社が効率の良い経営をして利益を上げ、かつコンプライアンスをきちんと行うにはどうしたら よいか。
 それには、もう一度日本の会社役員選抜システムの良さ(社員を鍛え、その中から時間をかけて幹部・役 員を選んでいく)を再評価し、それに更に磨きをかけていくことである。安易に外から人を招聘して格好を つけるよりも、もう一度足元を見直し、地道な努力をすることが大切だ。なにしろ、社内に長くいる人間こ そが、会社の事情に精通し、会社に愛情を持ち、生活をかけているのだ。
その人達を教育し、鍛え上げ、信頼し、重視していくことこそが会社に真の利益をもたらし、かつ法令遵守 を励行させていく最良の道だと思う。




会員 Show Case 1

アイ・エイチ・エーの石川泰啓社長が、福岡でオーガニックワイン専門店を開店!
~JBC銀座サロンでも、ご提供しています~

 皆さんは、ワインを醸造する際に、ブドウの房を洗ってはいけないことをご存じでしたか?
 ブドウの表面には醸造に不可欠で有用な微生物がたくさん付いていて、ワインの味まで左右する大切な役 割を担っているのです。だから、それを洗い流してしまっては、おいしいワインは出来ないというわけです。  だとしたら、化学肥料と農薬にまみれたブドウで造ったワインは、どうなるのでしょう? 知らず知らず のうちに有害な物質を飲んでいた、そんなワイン通の皆さんも多いのではないでしょうか。
 こうした問題意識から、アイ・エイチ・エーの石川泰啓社長は、福岡市中心部のけやき通りにオーガニッ クワインの専門店『マヴィ福岡』を今年の3月にオープンしました。
7月からはJBC銀座サロンでもご提供しています。
 石川社長の扱うワインは、すべてフランスやドイツ、イタリア等の契約ワイン醸造所で作った「身元が確 かなワイン」ばかり。しかも、中心価格帯は2千円~4千円ですから、どなたにも手の届く、気軽なワインと いえそうです。
「毎日お茶代わりに飲んでいるフランスのような文化を作りたい。その為には、本当においしくて体にも いいワインでなければなりません」と石川社長は力説しています。
 オーガニックワインは、流通段階での厳格な温度管理が必要で、今まで飲まれたオーガニックワインを 「まずい」と思われている方は、温度管理に問題があったケースが大半だといいます。
 皆さまもJBC銀座サロンで、本当のワインの味と香りをご堪能下さい。
きっと、ワインに対する見方が大きく変わると思います。

マヴィ福岡「オーガニックワイン専門店」
福岡市中央区赤坂3-4-31
tel: 092-401-7231 fax: 092-401-7232
URL: http://www.mavie.co.jp/fukuoka/




会員 Show Case 2

あなたの思い、伝わっていますか?
経営者の思いを伝える『インナーブランディング事業』をゼロインが始めました

 経営方針が、なかなか社内に浸透しない…。
多くの経営者が抱えるそんな悩みを解決するサービス『インナーブランディング』をゼロイン(大條充能社長)が始めました。
 インナーブランディングとは、分かりやすくいうと「経営者による社員向けのコマーシャル」(大條社長)です。 テレビのCMが商品やサービスの価値を、手を替え品を替えながら訴え掛けるように、経営方針もただ言葉で命じるだけでは、 その裏に込めた真意まで伝えることはなかなかできません。 社員のモチベーションが上がらない理由の一端も、伝える内容ではなく、伝え方にあるのではないでしょうか。
 最近、社員旅行や社内運動会の復権がよく話題に上ります。確かに仲間意識を強めて組織風土を改善する=社員満足を高める効果は期待できます。 しかし、それは同時に、ぬるま湯的な仲良しクラブに陥る危険性と背中合わせでもあります。 モチベーションアップを業績向上に直結するためには、経営方針の正しさを顧客満足の高さで証明しながら、その実態を社員全員の共通理解にする必要があります。
 例えば、リクルートでは3ヶ月に1回のペースで、業績優秀者の日常活動をドキュメンタリー映像として記録し、それを全社員が見る社内イベントを開催しています。 社員に身近なロールモデルを提供することで、モチベーションアップと業務効率改善を同時に達成しているといえるでしょう。
 ゼロインでは、こうしたリクルートの社内イベントを250回以上受託しており、それぞれのイベントから業績向上に結び付くポイントを抽出してきました。 そのノウハウを注ぎ込んだのが『インナーブランディング事業』です。「さまざまな経営方針の実現に最も効果的な手法を使って、社員に直接訴え掛けられます」と大條社長は自信を示しています。
 インナーブランディングの前提として必要な現状分析も、ゼロインでは『成果要因サーベイ』として提供しています。 調査費用は、対象となる社員一人当たり3千円という低価格。 業績や顧客満足、社員満足の状態を数値化して、課題を知ることができますので、皆さまも一度、分析を依頼されてみてはいかがでしょうか。

株式会社ゼロイン
東京都中央区銀座7-4-12 ぎょうせいビル4階
tel: 03-5537-5553
URL: http://www.zeroin.co.jp/